
確定申告をしたほうがいい?
「確定申告」の時期が近づいてきました。
確定申告というと、
昨年の1月1日~12月31日までに得た所得と所得税額を計算して、
2月16日~3月15日の間に申告と納税をすることです。
この確定申告の時期になると、
テレビで「e-Tax」の利用促進の番組・CMが増える時期でもあります。
テレビでは、「e-Taxは簡単にできる」という放送内容だったりしますけど、
e-Taxを利用するにはどんな準備がいるのでしょうか。
ここから、e-Taxの利用に必要な準備について書いていこうと思いますが、
源泉徴収された所得しかない方(サラリーマンなど)でも、
所得税を控除される場合(年末調整以外)もあります。

どのような場合に所得税を控除されるのか、
まずそちらを先にについて書きます。
※以下の内容は、2014年1月27日に確認できたものであり、今後変更される可能性がありますので、国税庁のHPなどでご確認ください。
確定申告をしたほうがよい場合
・医療費控除
医療費の支払いが10万円以上ある方
生計を一にする家族の医療費の合計が10万円以上ある方
医療費の支払いが10万円以下でも、年間の合計所得金額の5%を超えている方
・住宅ローン控除
以下の要件をすべて満たす必要があります。
1.取得日から6ヶ月以内に住んで、控除の適用を受ける年の12月31日まで引き続いて住
んでいること
2.控除を受ける年の合計所得額が3千万円以下であること
3.住宅の床面積が50平方メートル以上であり、床面積の2分の1以上が自己の居住用であ
ること
4.10年以上にわたるローンなど分割返済する借入金があること
5.居住した年とその前後2年ずつの通算で5年間に、住宅用財産を譲渡した場合の長期
譲渡所得の課税の特例などの適用を受けていないこと
その他、中古住宅の場合、増改築の場合などもあります。
※これら控除の要件について、詳しくは国税庁のHPをご覧ください。
医療費控除の要件についてはこちら
住宅ローン控除の要件についてはこちら
e-Taxをはじめるには
それでは、e-Taxの利用開始に必要な準備について書いていきます。
・マイナンバーカードを取得
通知カードとともに送られてきた交付申請書を郵送するか、
WEBサイトからオンラインで交付申請します。
市区町村から交付通知書が発送されるまで、おおむね1カ月かかります。
(交付申請書等に不備があると、さらに日数がかかります。)
有効期限は発行から10回目の誕生日までです。
(20歳未満の方は5回目の誕生日まで)
・公的個人認証サービスに基づく電子証明書の取得と登録
お住いの市区町村の窓口にて、マイナンバーカードに記録してもらいます。
(有効期限は電子証明書発行から5回目の誕生日までです。)
その後、e-TaxのHPの「確定申告書等作成コーナー」にて、
電子証明書の登録を行ってください。
・インターネットに接続できるパソコンを用意
e-Taxに使用するパソコンです。
・ICカードリーダ(マイナンバーカード対応)の導入
使用するパソコンに接続して、ドライバをインストールします。
ICカードリーダにて、マイナンバーカードをパソコンから読めるようにするためです。
・JRE(Java実行環境)の導入
公的個人認証サービスのHPの
「JRE(Java実行環境)の導入方法」というページから、
使用するパソコンにダウンロードしてインストールします。
・公的個人認証クライアントソフトのインストール
公的個人認証サービスのHPの
「公的個人認証サービスのHP」というページにて、
使用するパソコンに公的個人認証クライアントソフト(JPKI利用者ソフト)を
ダウンロード後イントールします。
その後、Java実行環境への登録を行います。
(スタートメニューの公的個人認証サービスのメニューの[ユーティリティ]内にあります。)
・Adobe Acrobat Reader DCを使用するパソコンに導入
完成した申告書等を確認する際に必要になります。
・開始届出書の提出と利用者識別番号の取得
e-TaxのHPの
「e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー【事前準備】」にて、
ページに書いてあるとおりの手順で、
開始届出書を提出し利用者識別番号を取得してください。
以上が準備出来ましたら、e-TaxのHPから確定申告の作成を始めます。
あと、e-Taxを利用するパソコンの推奨環境については、
以下のようになります。
・OS
Windows7(サポート終了(令和2年1月14日)まで)
Windows8.1
Windows10
※Windowsの64bit版場合、こちらを参照してください。
MacOS 10.10~10.12
・ブラウザ
InternetExplorer 11
Safari 10.1
これら推奨環境でない場合、利用できないと思ってもらってよいと思います。
表示がおかしかったり、ボタンをクリックしても動作しなかったりしますので。
また、推奨環境は変更されることがありますので、こまめに確認してください。
e-Taxのメリット
e-Taxを利用するためには、このような準備が必要で結構面倒ですが、
次のようなメリットがあります。
・確定申告会場にいかなくてもよく、24時間受け付けてもらえる。
・還付金の返還が通常より早い。
・添付しなくてもよい証明書がある。
源泉徴収票(支払調書)、医療費の領収書など。
ただし、後日税務署から提出を求められた場合、
提出しなければいけませんから、
申告期限から5年間は保存しておいてください。
この中で、確定申告会場にいかなくてもよく24時間受け付けつけてもらえるのと、
還付金の返還が早いのが、私にとってとてもメリットがあり、
e-Taxやってよかったと思っています。
準備は少々面倒ですが、頑張ってみてください。