
梅雨になると食中毒が心配
今日も暑いです。
私の住んでいる所では、食中毒注意報が出ました。
梅雨から始まってこの季節、食中毒注意報は出なくても、
危ないので作った料理は早めに冷蔵庫に入れますから、
冷蔵庫はパンパンになったりします。
節電上、あまり冷蔵庫にたくさん詰め込みたくはないんですけど、
食中毒で苦しむのはもっと嫌ですから。
命にかかわることもありますし。
ところで、食中毒のニュースでは、原因となった菌はなんだったのかを報道しますが、
それぞれの菌について、食中毒を予防するためにどう対処すればよいのでしょうか?
普段は、なんとなく食べるときお酒を一緒に飲んでいれば大丈夫だとか、
十分加熱して調理すれば大丈夫といった感じで対処しています。

ですが死亡者が出た時のニュースでは、
お酒を飲んでも殺菌できないとか聞いた覚えがあります。
菌の名前も、ニュースを見聞きしたときは覚えていましたが、
もうすでに忘れてしまいました。
食中毒の原因菌と予防法
ということで、食中毒の原因となる菌の名前と食中毒予防のための対処法を、
ちょっと調べてみましょう。
・カンピロバクター
動物に広く分布するので、食肉(特に鶏肉)が汚染され、食中毒の原因になったりします。
また、井戸水や湧き水などの飲料水も感染源となることがあります。
対処法:70℃1分の加熱。生肉を調理した器具はよく洗ってから、
他の食材の調理に使う。飲料水の煮沸。
・サルモネラ
食肉(特に鶏肉)や鶏卵が感染源となったりします。最近はペットからも検出されています。
対処法:75℃1分以上の加熱。アイスなど卵の熱処理を行わないものは、
早めに食べきる。
・病原性大腸菌(O157など)
感染した家畜などの糞便に、汚染された食品、井戸水などがよく感染源となります。
対処法:75℃1分以上の加熱。手洗い。生肉と他の食材は接触させない。
井戸水等の使用には注意。
・黄色ブドウ球菌
人の皮膚、鼻、のど、髪の毛、化膿した傷口、ニキビ等に存在します。
この菌は、食品中で増殖し、増殖中に毒素を出し、
それが食中毒の原因となります。この毒素は加熱調理しても分解出来ません。
対処法:手・指に傷のある人は、食品の取扱いには手袋をするなどの注意。
手・指をよく洗う。調理中、髪や皮膚に触らない。
・ボツリヌス菌
土の中に存在します。酸素がなくても生息できるので、
缶詰や発酵食品などが原因で、食中毒がおこったことがあります。
ハチミツにも入っていることがあるので、乳幼児にハチミツは食べさせてはいけません。
対処法:野菜などの土をよく洗い落とす。低温保存し、食べる前に十分な加熱をする。
・腸炎ビブリオ
海中に生息しているので、魚介類が感染源となります。
対処法:魚介類は短時間でも低温保存(5℃以下)。魚介類はよく洗う。
魚介類の調理に使った器具は、よく洗ってから他の食材の調理に使う。
75℃1分以上の加熱。
・セレウス菌
自然界に広く生息。ご飯類や麺類がよく食中毒の原因となる。
加熱では防止できません。
対処法:菌の繁殖を抑えるため、ご飯類や麺類を長時間室温に置かない。
・ウェルシュ菌
自然界に広く生息。酸素の少ない大量調理食品中で繁殖します。
加熱では防止出来ません。
対処法:加熱食品は短時間冷却し、低温保存。早めに食べきる。
・ノロウイルス
これは菌ではなく、ウイルスですが、食中毒の原因として上位に入るので、載せてみました。
カキなどの二枚貝での食中毒で、冬場によく聞きます。人の手を介しても感染します。
対処法:手洗い。85℃で1分以上の加熱。調理器具の洗浄、殺菌。
他にもいろんな菌がありますが、主だったところはこれぐらいでしょうか。
調べてみた結果からすると、
食材は低温保存して、食べる前に加熱調理し、調理後早めに食べ、
違う食材の調理で器具を使いまわす際にはよく洗うといったことをしていれば、かなりの確率で食中毒を防ぐことができそうです。
また、調理器具や食卓等をアルコール除菌スプレーを吹きつけたもので拭いたところ、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、大腸菌を検出限界くらいのレベルまで菌の数が減ったという実験結果もあるそうです。
ですから、ふきん、まな板、その他調理器具や食卓などのアルコール除菌も、食中毒予防に有効なようです。
お酒で食中毒を予防できるのか?
個人的には、お酒を飲みながら食べることで、食中毒を防ぐことができるのかどうかというところが気になります。
結論としては、菌によっては、白ワインといった酸性度の高いものであれば、かなり菌の数が減らせるようですが、お酒でそれほど殺菌できるわけではないようです。
ただお酒を飲むことで、菌を早く排出できたりするので、結果お酒を飲めば食中毒にかからないと言われていただけのようです。
お酒を飲んでいれば、大丈夫というわけではないようです。
それに食中毒の原因には、ここにあげた菌やウイルスだけではなく、フグやオコゼなどのもつ毒といったものや鯖などにつく寄生虫などもありますから、いろいろ勉強してもっと注意していかなければいけませんね。