芒種とは
芒種(ぼうしゅ)とは、二十四節気の9番目で、
小満(しょうまん)から15日目頃になります。
定気法では、太陽黄経が75度の時で、6月6日頃になります。
期間の意味もあり、
上記の日より夏至(げし、6月21日頃)前日までを指します。
芒種の「芒」は、「のぎ」と読み、
稲や麦などの穂の先端についている針状のものを表しています。
ですから、芒種の季節は、
稲などの穂の出る植物の種を蒔く頃のこと
になります。
暦便覧では、
「芒(のぎ)ある穀類、稼種する時なり」
と説明されています。
芒種は、麦は収穫、稲は田植えの時期
ただ、麦の種を蒔くのは一般的に秋で、芒種の頃は収穫の時期(麦秋)です。
それに、現在の田植えは、早生(わせ)種(コシヒカリなど)ですと、
田植えの時期は主に5月です。
芒種のころに田植えをするのは、
晩生(おくて、ばんせい)種(かりの舞など)です。
なので、芒種には、麦は収穫をし、稲は田植えをする地域もあれば、
そうでない地域もあるということになります。
芒種と田植えの時期がずれたりするのは、稲の品種改良によるのでしょう。
時の流れを感じます。
芒種の頃は、西日本では梅雨入りの頃です。
また、梅の実は青から黄色に変わり、
百舌が鳴き始め、カマキリやホタルが現れ始める季節です。
この時期は、ジメジメした天候が多いので、
体調を崩さぬよう気をつけたいものです。
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