小春日和は春じゃない???
小春日和というのは、
晩秋から初冬にかけて、低気圧が過ぎ去ったあと、
移動性高気圧に覆われるなどして現れる、
春のように穏やかで暖かい晴天のことです。
なぜ小春日和というのかというと、
現在の11月というのは旧暦10月(神無月、地域によっては神在月)にあたり、
旧暦10月のことを「小春」と呼ぶからだそうです。
今年(2013年)の旧暦の10月1日は、11月3日(文化の日)でした。
「小春」は、別名で「小六月」とも言われます。
俳句では、「小春」や「小春日和」は冬の季語です。
暦の上では、
立冬(11月7日頃)から立春の前日までが冬ということになっているからですね。
小春日和は外国にもある
ところで、外国でも小春日和のような現象があるようで、
国によっていろいろ呼び方があるようです。
調べてみてわかった範囲で、挙げてみます。
アメリカ、カナダ
「インディアンサマー(Indian Summer)」
ドイツ
「老婦人の夏」
ロシア
「女の夏」
イギリス
「セント・マーチンの夏(聖マーチンの夏)」
または
「セント・ルカ祭の夏(聖ルカ祭の夏)」
フランス
「サンマルタンの夏」
中国
「こはるのようき」
私のつたない語学力では正しくないかもしれませんが、
イギリスの「セント・マーチン」とフランスの「サンマルタン」って
同じだと思うのですが。
セント・マーチンのアルファベットのつづり
「St.Martin」の「St.」は英語で「セント」、フランス語で「サン」と読み、
「Martin」は英語で「マーチン」、
フランス語で「マルタン」と読んだような記憶があるもので。
もしそうなら、陸続きのアメリカとカナダと違い、
海を隔てて同じ呼び方をしているということで、なにか面白い気がします。