天長節とは
天長節(てんちょうせつ)とは、今でいう天皇誕生日のことです。
元々は、中国の唐の時代に、玄宗(げんそう)皇帝が始めたとされています。
天長というのは、老子の七章にある
「天は長く地は久し(天長地久)」
から来ています。
日本では、775年(宝亀6年)、第49代天皇の光仁(こうにん)天皇の時代に、
初めて天長節の儀が行われました。
その後、途絶えましたが、1868年(明治元年)に再興しました。
1873年(明治6年)には、明治の改暦が行われ、旧暦9月22日であった天長節は、
新暦11月3日に変更されました。
大正時代には、天長節は8月31日になりました。
ですが、あまりにも暑くて行事を行うのが難しい時期ということで、
1914年(大正3年)からは、天長節とは別に、10月31日を天長節祝日と定めて、
暑さ寒さの厳しくない時期に式典を行いました。
四大節の一つ
1927年(昭和2年)には、四大節(しだいせつ)の一つとして制定されました。
四大節というのは、
四方節(しほうせつ、1月1日)、
紀元節(きげんせつ、2月11日、現在の建国記念の日)、
天長節(4月29日、現在の昭和の日)、
明治節(めいじせつ、11月3日、明治時代の天長節、現在の文化の日)の
4つの祝日のことです。
第二次世界大戦後の1948年(昭和23年)には、
国民の祝日に関する法律(通称、祝日法)が制定され、
現在の天皇誕生日と名称が変更されました。
1989年(平成元年)から、天皇誕生日は12月23日とされました。
スポンサーリンク