「台風一家」ではなく「台風一過」
「台風一過(たいふういっか)」という言葉、
私が正しい漢字と意味を知ったのはいつ頃だったでしょう。
まだ幼い子供の頃には、「台風一家」だと思っていました。
その当時には、台風一過という言葉を、文字で見た記憶はないですし、
「いっか」という音の言葉を「一家」しか知らなかったからだと思います。
ただ子供ながら、なぜ「一家」なのか疑問ではありました。
毎年上陸・接近する台風の中に、
祖父母、父親、母親、子供といった区別があるのかと思ったりしましたが、
そのようなことを1度も聞いたこともなく、理由はわからずじまいでした。
その後、いつだったか忘れましたが、
「台風一家」ではなく「台風一過」であることを知り、
これまでの疑問の答えなど、元からなかったことがわかりました。
それから、台風の後の会話の中で、
「台風一家」と勘違いしていたのは、自分だけではなかったことが判明。
結構、勘違いしている人は多かったと記憶しています。
今年の2月、キーマンズネットという無料会員制サイトで、
子供の頃「台風一過」を「台風一家」と勘違いしていたことがあるか、
というアンケートを会員対象に行なったそうです。
その結果、勘違いしていたことがある人が42%、ない人が52%だったそうです。
4割ほどの人が勘違いしているほど、
よくある勘違いだということなのでしょう。
私と同じ勘違いをしている方が、4割もいらっしゃるということで、
意味もなく安心してしまいました。
「台風一過」とは
ところで、本来「台風一過」というのは、
台風が過ぎ去ったあと、高気圧の覆われ、清々しい晴天になること
です。
これが転じて、
騒動が収まり、静かな日常を取り戻した時
にも使われたりします。
台風といえば、今年は10月下旬まで、台風が発生して日本へ接近し、
大きな被害の出たところもありました。
「備えあれば憂いなし」ということわざがありますが、
日頃からの備えを怠らず、少しでも被害を小さくしたいものです。
自然災害は、いつやってくるのかわかりませんから。