化石燃料は石油だけじゃない
化石燃料とは、生命が誕生したと言われる約35億年前から、
地中に堆積したプランクトンや動植物などの生物の死骸が、
何億年もかけて地中の圧力や熱などによって変成されてできた、
燃料として用いられる有機物のことです。
化石燃料で現在よく使われているものには、
石油、石炭、天然ガスといったものがあります。
今後、使えることを期待されているものには、
メタンハイドレート、シェールガス、シェールオイル、サンドオイル
などがあります。
これら化石燃料から得られるエネルギーは、
世界で消費されているエネルギーの約85%にもなるそうです。
こういった状況は、化石燃料の扱いやすさからきているところもあります。
化石燃料の問題点
ただ、ここまでたくさん使われている化石燃料にも、問題点があります。
その1つが、環境問題です。
化石燃料をエネルギー源として使う場合、化石燃料を燃やします。
その際、二酸化炭素(CO2)、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、
粒子状物質(PM)などを排出します。
二酸化炭素は、地球温暖化の原因と言われていますし、
窒素酸化物や硫黄酸化物、粒子状物質は、
大気汚染や酸性雨の原因となっています。
(地球温暖化が正しいかどうかは、私にはわかりません。ここではニュースでよく見るので取りあげただけだと思ってください。)
あと、化石燃料は有限であるということです。
資源エネルギー庁の「日本のエネルギー2006」によると、
石油はおよそ40.5年、
天然ガスはおよそ66.7年、
石炭はおよそ164年
でなくなる予測されています。
とここで思ったのは、昔のオイルショックの時も、
石油は30年だか40年だかでなくなると言われていたような気がします。
なのに、今でも同じような年数でなくなると言われているんですね。
どうしてそうなるのか調べてみたところ、
これらの数値は、現在の採掘技術や採掘コストでの話なのだそうです。
これは、採掘技術が向上すれば、採掘できる量は増え、
消費の方でも省エネ技術が向上して、今後エネルギー消費量が格段に減れば、
石油はもっともつようになります。
逆に、人口の増加などによって、採掘できる量の増加より、
エネルギー消費量がどんどん増えれば、
もっと早く石油がなくなるということみたいです。
なので、実際に化石燃料がいつなくなるのかを、
表しているわけではないようです。
とはいえ、化石燃料が有限であることには変わりはないので、
代わりになるエネルギーを実用化する必要はあると思います。