Pocket

冷夏って、どんな夏?

今年は、エルニーニョ現象が発生する可能性が高いので、

冷夏(れいか)になるのではと言われています。


冷夏とは、平年と比べて6~8月の平均気温の「低い」夏のことです。


気象庁では、

「低い(少ない)」、「平年並」、「高い(多い)」

という3階級表現を使っています。


3階級表現では、過去30年の観測値を並べて、

値の小さい方から10番目までを「低い(少ない)」

11番目から20番目までを「平年並」

21番目から30番目までを「高い(多い)」

としています。


そして、実際に観測された値が、この3階級のどこに当てはまるかで、

「低い(少ない)」、「平年並」、「高い(多い)」と表現します。


つまり、冷夏というのは、過去30年の6~8月の平均気温と比べて、

低い方の3分の1に当たる夏ということになります。


なぜ冷夏になるのか

では、なぜ冷夏になるのでしょうか?

その原因には、どのようなことがあるのでしょう。





(1)エルニーニョ現象

今年もそうですが、よく言われるのがエルニーニョ現象の発生です。


エルニーニョ現象については、

こちら(エルニーニョ現象とラニーニャ現象)に書いていますので、

詳しい説明はここでは省きます。


エルニーニョ現象が発生すると、

太平洋高気圧の日本付近への張り出しが、平年より弱まるので、

梅雨前線が長く日本列島に停滞したり、

オホーツク海高気圧が日本付近にとどまりやすくなります。


ですから、エルニーニョ現象が発生すると、

冷夏になる可能性は高いと言われています。


ただ、エルニーニョ現象が発生したからといって、

必ずしも冷夏になるとは限らないようです。


(2)火山の噴火

あと、原因として火山の噴火があります。


火山が噴火すると、大量のエアロゾルが放出されます。

エアロゾルとは、空気中の微小な液体や固体の粒子です。


噴火で放出されたこれらの粒子によってできた雲が、

太陽光を反射してしまうことで冷夏になります。

(日傘効果(ひがさこうか)といいます。)


例としては、1993年の冷夏は、

フィリピンのピナツボ山の1991年の噴火が原因とされています。


冷夏になるのは、良いor悪い?

さて、冷夏は私達の生活にどのような影響をあたえるのでしょう。


まず、農作物の不足があげられます。

冷夏では、平年に比べ日照時間が短く、気温が低い時が多いので、

米や野菜の生育が悪くなります。

そのため、米不足や野菜などの価格の高騰をまねきます。


1993年には、「1993年米騒動」と言われるほどの米不足がありましたし、

2003年にも米や野菜が不足しました。


農作物以外の影響には、夏物が売れなくなるというものがあります。

夏物衣料、エアコン、ビールやジュースなどの飲料といった、

通常だと夏によく売れるものがあまり売れなくなります。

そのため、冷夏は経済的にはマイナス要因のように言われています。


ただ、暑い時には行きたくないテーマパークやゴルフ場など、

食べたくない熱々のラーメンなどの食品の消費は好調となるようです。


冷夏になると過ごしやすくていいなと個人的には思いますが、

悪影響もあるということですから、

やはり夏は普通に暑いほうがよいのかなとも思います。

(猛暑続きは遠慮したいですが)

スポンサーリンク