
先日、アルツハイマー病の予防法について書きましたが、
もしかかってしまっても、症状を知っていることで、
早期発見が可能になるかと思います。
早期発見できれば、症状の進行を抑えられる可能性は高くなりますから、
症状を知っておいたほうがいいと思います。
それでは、アルツハイマー病の症状にはどんなものがあるのでしょう。
早期発見のために、アルツハイマー病の症状を知ろう
次のような症状が認められた場合、アルツハイマー病を疑ってください。
・勉強したことや新たに知り合った人の名前など、新しいことを覚えられない
・物や人の名前を思い出せない
・同じことを何度も言ったり聞いたりする
・身だしなみに気を使わなくなる
・よく知っている道に迷う
・片付けがうまくできなくなる
・置き場所、しまい場所を忘れて、探しものが多くなる
・約束を忘れたり、日時、場所を間違える
・怒りっぽくなった
・頑固になった
・趣味や興味のあることなど、好きな事に無関心になった
・会話がうまくできなくなった

などです。
ただ、これらの症状が見られても、
アルツハイマー病であるとは限らず、似た症状の他の病気ということもありますので、
医師の診断を受けたほうが良いと思われます。
また症状には段階があるようなので、その段階というのを挙げておきます。
アルツハイマー病の症状には、段階がある
①軽度認知障害(アルツハイマー病の前兆、前触れなどとも言われます)
アルツハイマー病の予備段階です。
抑うつ状態、不安感、睡眠障害、幻視妄想、軽い人格変化、自覚のある軽い物忘れなどが見られますが、生活するのに支障のない程度です。
②第一期(健忘期とも言われます)
健忘症状、空間的見当識障害(道に迷う)、徘徊などが見られるようになります。
③第二期(混乱期とも言われます)
高度な知的障害、失語(言葉を理解できない、言葉が出てこない)、失認(目に見えているものを、見えていると認識できない)、失行(やり方を知っているのにできない)、錐体外路症状(体をスムーズに動かせない)などの症状が見られるようになります。
④第三期(臥床期とも言われます)
寝たきりの状態で、末期になります。
失禁、拒食・過食、痙攣、反復運動、失語などの症状が見られ、介護が必要となります。