
「ぼたん雪」、漢字で書くと「牡丹雪」
「ぼたん雪」とは、多数の雪の結晶が綿状に結合して、
大きな雪片となった雪のことです。
漢字で書くと「牡丹雪」で、
大きな雪片が牡丹の花びらのように降るので、
このような名前になったそうです。
また、ぼたぼた降る雪だからともいわれています。
地方によっては、「ぼた雪」とも言います。
雪片の大きさは、普通は1cmほどですが、
数cmもある大きなものも日本で観測されています。
落下速度は、直径1cmの雪片だと0.8m/s、
直径3~4cmぐらいの雪片だと0.3m/sほどだそうです。
雪片が大きいぶん空気抵抗が大きいので、ゆっくり降るのでしょう。
ぼたん雪は着雪しやすい
ぼたん雪の降りやすい気候は、
気温が比較的高い0~1℃ぐらいで、湿度の高い時
です。
ですから、初冬や春先の低気圧が来た時などに降りやすいです。
このような気候の時に降る雪なので、水分の多い湿った重い雪になります。
そのため、着雪しやすく、場合によっては樹木の枝を折ったり、
電線を切ったり、送電線の鉄塔を倒したり、
ビニールハウスを潰したりすることもあります。
逆に、「粉雪」は小さな雪片のサラサラした軽い雪で、あまり着雪しません。
それは、粉雪の降りやすい気候が、寒く乾いた時だからです。
このように、降りやすい気候の違いから、
粉雪は積もりやすく、ぼたん雪は積もりにくいといわれています。
とはいえ、ぼたん雪もたくさん降れば地面は冷えるでしょうから、
積もらないわけではありません。
なので、ぼたん雪だからあまり積もらないだろうと、油断してはいけません。
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