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GDPとは(3)GDPとは(2)からの続き

 

GDPには、名目GDP実質GDPというのがあります。

その違いは、インフレ・デフレといった価格変動の影響を、考慮したかどうかです。

名目GDPは価格変動による影響をそのままにしたもので、

実質GDPは価格変動による影響を取り除いたものです。

なぜ価格の変動が、GDPに関係あるのでしょう。

 

例えば、ある企業が、Aという商品を去年も今年も10個、生産したとします。

その商品Aは、去年は100円で売られていましたが、

今年は値上がりして、2倍の200円で売られました。

そうすると、商品Aの生産数は同じでも、

GDPに算入される額は、

(200円-100円)×10個=1000円

今年の方が増えることになります。

 

この場合、GDPは上がりましたが、生産力は上がっていませんし、

給料も値段と同様に2倍に上がったとしても、物の値段も2倍に上がっているので、

商品を買える数は変わらないですから、経済規模が増えたとは言えません

そのため、価格変動の影響を取り除いた、実質GDPも必要になるわけです。

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それでは、価格変動の影響を、どのように取り除くのでしょうか?

実質GDPでは、物価に参照年の物価を使います。

参照年というのは、名目GDPと実質GDPの一致した年のことです。

 

価格がどう変動しているのか、インフレかデフレかを表す物価指数に、

GDPデフレーターというものがあります。

GDPデフレーターは、名目GDP÷実質GDP×100という式で算出され、

その増加率が、プラスの時はインフレ、マイナスの時はデフレであることを示します。

 

前述の参照年は、名目GDPと実質GDPが同じなので、

GDPデフレーターが100になった年とも言えます。

 

GDPデフレーターには、原油価格が上昇したことで、商品価格が上昇したというような、

輸入物価の影響は除いてあります。

 

経済成長率は、

今年のGDP成長率=(今年のGDP-昨年のGDP)÷昨年のGDP×100

という式で算出されます。

計算に使うGDPが、名目GDPであれば名目経済成長率

実質GDPであれば実質経済成長率となります。

単に経済成長率というと、多くは実質経済成長率のことです。

 

こうしてGDPについて見てきたわけですが、GDPが増えると経済的に豊かになるんだ、

ということはわかりました。

と同時に、GDPがいつまでも増え続けるということは、難しいような気がします。

現実として、いろいろなものが有限なので、

GDPにも上限があるのではないかと思うからです。

なので、GDPを増やすことだけに目を向け、経済を成長させることで、

すべてがうまくいく、という考え方では、将来的には無理が来るのではないでしょうか。

当然、経済は大事なんですが、それだけではなく、

他にも考えていかなければいけないことが、多くあるように思います。

具体的には?

と聞かれて、明確に答えられるほどの、考えが私にあるわけではないんですけどね。

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