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黄砂とは?その影響は?黄砂(こうさ)とは、ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠などの東アジアの砂漠域や黄土地帯から、砂塵嵐(砂嵐のこと)などの強風により大気中に舞い上がった黄砂粒子が、浮遊しながら降下する現象のことです。

 

気象庁では、黄砂を目視や測器で観測しています。

目視の場合は、黄砂によって大気が混濁した状態を、観測者が目視で確認すれば、黄砂として観測しています。

測器の場合は、サンフォトメータや気象衛星のリモートセンシング技術による観測装置を使用しています。

 

黄砂のような天気に、煙霧(えんむ)というのがあります。

煙霧とは晴れなどと同様に天気を表す言葉で、発生源や浮遊物質が特定できない場合に使われます。

発生源が特定された場合には、黄砂となったりします。

ちなみに、黄砂は天気を表す言葉ではありません。

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黄砂は、春に観測されることが多く、2~5月に年間の約90%が観測されます。

逆に、7~9月には全くと言っていいほど観測されません。

このように現象が発生する・しない、黄砂の飛来量の違いといったことは、次のようなことに大きく左右されています。

・発生地域の強風の程度

・地表面の状態

植生(植物が地表を覆っている状態)、積雪や凍結の有無、土壌の水分量、地表面の状態など

・上空の風の状態

 

強風により舞い上がった黄砂の粒子は、比較的大きなもの(粒径10μm以上、1μmは1mmの千分の一)は重力により速やかに落下します。

粒径が数μm以下の小さな粒子は、遠くまで運ばれます。

北米やグリーンランドへ運ばれたこともあるそうです。

 

このような黄砂が日本に運ばれてきますが、どのような影響があるのでしょう。

よく言われるのが、建物、外に干した洗濯物や車などの汚れです。

建物や車などは、晴れの日だけでなく雨の日でも雨に黄砂が混ざっていて、かなり汚れます。

 

黄砂の飛来量が多くなると、視界が悪くなったり、農作物の生育不良の原因にもなります。

農作物は、黄砂が積もることで発育が悪くなったりしますが、農作物に直接ではなく、ビニールハウスに積もった場合でも、遮光障害を起こし生育不良になることがあります。

 

それだけでなく、健康被害も心配されています。

工業地帯を通過した黄砂には、硫黄酸化物や窒素酸化物(NOx)が付着していますので、あまり吸い込まないようにしたほうがよいでしょう。

 

また、黄砂の主成分である二酸化ケイ素や付着した微生物(細菌やカビ)が、肺や鼻で炎症を誘発しアレルギー反応を活発化させます。

花粉症やアトピー性皮膚炎などの症状を、悪化させることがあります。

対策としては、やはり外出を控えるというのが一番でしょう。

その他の対策は、メガネやマスクをする、洗濯物を外に干さない、空気清浄機を使うなどがあります。

黄砂の粒径は4μmほどと、スギ花粉の大きさ約30μmよりもかなり小さいので、マスクや空気清浄機はPM2.5に対応したもののほうがよいかもしれません。(参考記事:PM2.5とは)

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