肺気胸とは(1)
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肺気胸とは(1)肺気胸(はいききょう)とは、肺から空気が漏れて、その空気が胸の中(胸腔(きょうくう))に溜まっている状態のことです。

 

肺気胸の多くは、原発(特発とも言う)性自然気胸です。

原発性肺気胸の場合、肺胞(はいほう)の一部が嚢胞(のうほう)化したものや、

胸膜(きょうまく)直下にできた嚢胞が破れ、肺に穴が開きます。

嚢胞というのは、体内にできた病的な袋状のものです。

この嚢胞がなぜできるのかは、まだわかっていません。

 

ですが、肺気胸になりやすい人の傾向は、わかってきています。

まず、背が高く痩せた若い男性に多いです。

ここでいう若いというのは、10~30代前半とか、10~20代とか、40歳未満とか言われています。

イケメン病とも言われたりしていますが、背が高くて痩せていればイケメンというわけじゃないでしょう。

肺気胸を発症して、過去にニュースになった有名人がイケメンだったから、そう言われただけだと思います。

別に、背の低い人、太った人、年配者、女性の発症も、稀ではないようですし。

 

また、喫煙、運動、猫背、気圧の変化などにより、肺に強い負担がかかる、

成長期の骨の成長に、肺の成長が追いつかずに、肺が引き伸ばされる、

心的ストレス、

睡眠不足などの生活習慣の悪化、

といったことも発症しやすい要因だと考えられています。

確証は得られていませんが、発症した人にこういったことが多い傾向があります。

 

原発性肺気胸の場合、多くは自然に穴がふさがり、漏れて胸腔に溜まった空気は、少なければ血液に溶け込んでしまいます。

 

肺気胸には、肺気腫、結核、肺がんなどの疾患が原因となるものもあります。

この場合は、続発性気胸といい、年配の人が多いです。

それは、加齢によって肺は弱っていくので、年配の人のほうが、肺気腫などの肺の病気になりやすいためです。

 

女性では、子宮内膜症が原因となる、月経随伴性気胸の場合もあります。

月経随伴性気胸は、子宮内膜の細胞が横隔膜や肺に入り込んで、

それが月経とともに剥がれ落ち、そこに穴が空くことで起こります。

 

交通事故などによって骨折した肋骨や、なにか鋭利なものが肺に刺さることで起こる気胸は、外傷性気胸と呼びます。

 

同じように、鋭利なものが肺に刺さった場合でも、

鍼治療などによる肩背部、胸部への直深刺、

中心静脈カテーテルの挿入、人工呼吸器の装着などの

医療行為が原因の時は、医原性気胸と言います。

 

肺気胸とは(2)へ続く

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