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宝石サンゴとは(3)宝石サンゴとは(2)からの続き

 

ヨーロッパでは、モモイロサンゴが人気で、その中の淡いピンク色のものは、

エンジェルスキン」と呼ばれ、高く評価されています。

エンジェルスキンというのは、日本では、「ボケサンゴ」とか「本ボケ」と呼ばれている

もののことです。

 

日本、中国、台湾で最も人気があるのがアカサンゴで、

赤黒い色の「血赤珊瑚(ちあかさんご)」が、最高級品とされています。

血赤珊瑚は、アメリカでは「オックスブラッド」、ヨーロッパでは「トサ」と呼ばれています。

 

中国や台湾では、赤は縁起がよいとされていて、富裕層に人気があります。

両国の経済発展に伴って、価格は高騰していて、高知県の競りで、

平均単価がキロ52万6千円といった、高値がついたりしています。

 

こんな高値のつくアカサンゴは、中国国内での採取が禁止されているので、

中国漁船が日本近海まで密漁にくるのです。

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実は、アカサンゴ、モモイロサンゴ、シロサンゴ、

ミッドサンゴ(ミッドウェーで採れる深海サンゴの一種)の4種は、

中国が提案してワシントン条約附属書Ⅲに掲載されました。

 

附属書Ⅲに掲載された動植物は、あるワシントン条約締約国(この場合は中国)が、

自国の資源保護のために、他の締約国へも協力を求めるものになります。

それら動植物の国際輸出の際には、輸出国管理当局発行の輸出許可証

または原産地証明書が必要となっています。

 

このように宝石サンゴが、ワシントン条約で規制されるのは、乱獲が原因で、

絶滅の恐れがあると言うことなんですが、中国が提案しているなんて驚きですね。

 

サンゴは成長が遅く、年間0.15mm程度しか成長しません。

種類によっては、1cm成長するのに、約50年かかったりします。

これほどサンゴの成長は遅いので、資源保護のためには、

ある区域で一定量採取した後、10年は休漁期間を設けるべきだ、

と主張する専門家もいるほどです。

 

日本では、すでに宝石サンゴ保護の取り組みが行われています。

採取には地方自治体の許可が必要で、しかも操業区域、操業期間、漁法に制限があります。

宝石サンゴ組合下では、一定の大きさ以上でなければ採取しないという、

自主規制もされています。

 

ここ数年、魚の値段が下がって、魚を捕っていても生活できないと言うことで、

宝石サンゴ漁に転換する漁師も増えています。

資源保護と漁業の維持という問題、解決に向けて個人個人で何ができるのかを、

考えないといけませんね。

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