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ライブなどで使われるサイリウムとはサイリウムといえば、ライブなどで使われる光る棒のことですね。

この棒を折り曲げてパキッと音がなると、光り始めます。

なぜ棒を折り曲げると光るのでしょうか?

そもそも、サイリウムってなんなんでしょうか?

気になったので調べてみました。

 

サイリウムは通称で、正式名称はケミカルライトです。

ケミカルライトは、化学発光による照明器具の総称です。

よく「サイリューム」といったりしますが、これはオムニグロー・コーポレーションの登録商標です。

なので、お店が他社製品の売り場で、どんなジャンルの商品かわかりやすくするために、サイリュームと表示すると商標を侵害することになります。

ですから、商標を侵害しないように、サイリウムと表示するようになったそうです。

他に使われる「ルミカ」や「ルミカライト」は、株式会社ルミカの登録商標です。

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サイリウムが発光するのは、化学反応によるものです。

サイリウムは、蛍光液(シュウ酸化合物)をガラス製のアンプルに入れ、そのアンプルを酸化液(過酸化水素)とともに、ポリエチレンのスティックに入れて密封して作られています。

このポリエチレンのスティックを折り曲げることで、中のガラス製のアンプルを壊します。

すると、ポリエチレンのスティック内で、蛍光液と酸化液が混ざり、化学反応を起こして発光します。

 

蛍光液に混ぜる蛍光色素を替えることで、緑、赤、黄、白、青などの色で光らせることができます。

軍用では、ナイトビジョンでしか見えない、赤外線仕様のものもあります。

これは、夜間の味方の識別に使われています。

 

発光時間は、通常6~8時間で、長いものでは10時間以上のものもあります。

発光時間が、5~15分と短いものの、高い照度と輝度を有するものもあります。

ウルトラオレンジが代表的なもので、「UO」と略して呼ばれたりもしています。

 

サイリウムは、このような原理で発光しますので、使い捨てで、電気を使いませんし、酸素も必要としません

さらに、発熱もしませんし、引火性もありません

それで、ライブや軍用だけでなく、災害で停電した時やガス漏れの可能性のあるところでの照明、夜釣りの浮き、スキューバダイビングの機材につけて、周りに自分の位置を知らせるなどの用途に使用されています。

 

こういった特徴を持つサイリウムですが、アポロ計画でのアポロ1号の事故が開発のきっかけになったそうです。

打ち上げの予行演習中のアポロ1号の爆発事故は、電気系統のショートが原因の火災でした。

そのため、火災の原因とならない、電気を使わない、熱を伴わない安全な光を、早急に開発しなければならなくなりました。

それで、開発されたのがサイリウムということです。

 

ここまでの話から、サイリウムはあまり危険なものではなさそうですが、使用には注意が必要です。

酸化液に使われている過酸化水素と化学反応による副生成物のフェノールは、有害なので目に入ったり飲んだりすると一時的に痛みが出たりします。

あと、本体が破損すると、中からガラスの破片が出てきたりしますので、注意してください。

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