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フェーン現象ってどんな現象?先日、2014年(平成26年)6月3日に北海道で猛暑日が記録されたというニュースを見ました。

観測史上なかったことだそうです。

ここまで気温が上昇したのは、「フェーン現象」が原因だとのことです。

フェーン現象。

よく天気予報などで聞く言葉ですが、フェーン現象とはどんな現象なのでしょう?

どうしてこんなに気温が上がったりするのでしょう?

よく知らなかったので少し調べてみました。

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フェーン現象とは、水蒸気を含んだ空気が山を越えると、暖かく乾いた下降気流となり、風下の地域の気温が上がる現象です。

日本では、4月後半から5月頃に発生した低気圧が日本海側を通過したり、夏の季節風が吹くときに起こりやすいです。

 

では、この日本でのフェーン現象を、少し詳しく説明してみます。

まず、太平洋側から湿った風が吹いてきす。

この風は、山にぶつかると山を斜面にそって登ります。

山を登っていると、気温が下がります

気温が下がると、空気が飽和するので水蒸気が水滴になり、雨が降ります。

雨として降った分水蒸気が少なくなった風が、山を越え下降を始めると気温が上がります

そのため、乾いた暖かい風となって日本海側へ吹き、日本海側の気温が上がります。

 

冬にも、同じようなことが起こります。

冬の季節風によって日本海側に雨や雪が降り、山を越えて太平洋側へ乾いた風が吹きます。

これもフェーン現象といえるのですが、冬の季節風はシベリア寒気団から吹く冷たい風なので、太平洋側はそれほど気温が上がりません。

 

それでは、なぜ太平洋側から吹く風が、山を越えると日本海側の気温をかなり上昇させる風となるのでしょうか?

これは、高度が上がった時の空気の温度の下がり方が、湿った空気と乾燥した空気では違うからです。

湿った空気の場合、高度が100m上がると約0.5℃下がります。(湿潤断熱減率といいます。)

乾燥した空気の場合は、高度が100m上がると約1度下がります。(乾燥断熱減率といいます。)

このことから、太平洋側で上昇しながら雨を降らせている間の空気の温度の下がり方より、山を越え乾燥した状態で日本海側へ下降する空気の温度の上がり方のほうが大きくなることがわかります。

ですから、フェーン現象が起こると太平洋側と比べ、日本海側の気温が上昇します。

 

フェーン現象は、気温をあげるだけでなく乾燥もさせますので、火災には気をつけなければいけません。

フェーン現象が原因の火災として有名なのが、1952年4月17日に鳥取県鳥取市で起こった「鳥取大火」です。

その日は、最大瞬間風速15m、湿度30%ほどという天気でした。

午後3時頃に出火して、炎が風にのって燃え広がり、消火活動が追いつかず、鎮火したのは12時間後の翌日の午前3時頃だったそうです。

この火災による死者は2名、罹災者は2万余人(当時の市の人口は約6万1000人)、焼失家屋は5000戸余り、焼失面積は160ヘクタール(市街地の3分の2)とのことです。

現在は、鳥取大火当時と比べれば、いろいろな対策も取られていて消火設備も良くなっていると思います。

ですので、火災によってこれほどの被害をうけることはないかもしれませんが、フェーン現象が起こると、火災が起こりやすい状況になるのは昔と変わりませんから、火事には気をつけたいものです。

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