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トランス脂肪酸先日、ニュースで米食品医薬品局(FDA)が、トランス脂肪酸の規制に乗り出したというような記事を見ました。

トランス脂肪酸といえば、以前「狂った油」とか「食べるプラスチック」と言われ、有害だと騒がれました。

私などは、「そういえば、そんなこともあったかなあ」ぐらいしか記憶にありませんけど、今回はちょっと気になったので、トランス脂肪酸について調べてみました。

 

トランス脂肪酸は、不飽和脂肪酸の一種です。

不飽和脂肪酸には、二重結合の炭素に、水素がどんな向きに結合するかによって、シス型とトランス型の2種類があります。

植物油などに含まれる天然の不飽和脂肪酸の、ほとんどがシス型です。

トランス型は、自然には反芻をする動物(牛や羊など)の肉や乳、乳製品に少量含まれていますが、多くは植物油などの加工の際に生成されます。

トランス脂肪酸て、天然の物もあったんですね。

人工的に作られたもの、というイメージがあったので、ちょっと意外です。

でもまあ、多くは人工的に作られるということなわけで、植物油などを加工してできた食品に、トランス脂肪酸は含まれているということになります。

このような植物油などを加工してできた食品には、マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングといったものがあります。

マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングを作る際、植物油や魚油に水素添加して、半固形や固形の油脂を作るのですが、この時にトランス脂肪酸ができます。

また、植物油を精製する際、脱臭のため高温処理を行いますが、この時にも微量のトランス脂肪酸ができます。

ということは、こういったものを使ったお菓子や揚げ物などの食品にも、トランス脂肪酸が含まれているということですね。

それでは、トランス脂肪酸はどう体に悪影響を及ぼすのでしょうか?

トランス脂肪酸は、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を上げ、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を下げるので、心筋梗塞などのリスクを高めるといわれています。

そのため、世界保健機関(WHO)は、「トランス脂肪酸量は、総エネルギー摂取量の1%未満とすべき」としています。

アメリカのニューヨーク市では、2006年にレストランでのトランス脂肪酸を禁止しています。

日本では、欧米と比べトランス脂肪酸の摂取量は少なく、大多数の日本人はWHOの基準を満たしているので、欧米のような規制は必要ないということで規制されていません。

食品安全委員会によると2003~2007年の各種データから推定された結果、平均値は男性で総エネルギー摂取量の0.3%、女性で0.33%だそうです。

日本の規制については、このような状況ですが、一部企業ではトランス脂肪酸の量を減らす努力がなされています。

ただ、トランス脂肪酸を減らしたからか、飽和脂肪酸が増え、摂取量も女性の20~39歳では、半数以上が「日本人の食事摂取基準(2010 年版)」で設定された目標量、 18 歳以上でエネルギー比 4.5~7.0%を上回っているという食品安全委員会の調査結果が出ています。

飽和脂肪酸の摂り過ぎも、良くないと思うのですが。

簡単ですが、こうして調べてみると、からだに悪いとはいえトランス脂肪酸だけをどうこうするのではなく、脂肪分を摂り過ぎないようバランスのとれた食事を心がけることが、必要なのかなと個人的には思ったりします。

トランス脂肪酸は、自然界にもあるものなので、ゼロにはできないでしょうから。

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