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クエン酸で疲労回復?クエン酸が、疲労回復に効くということを、聞いたことがあります。

疲れると、酸っぱいものを食べたくなるというのは、そのクエン酸の効果を体が知っているということなのでしょうか。

いろいろ調べてみたところ、効果のあるなし両論あったので、それぞれの説を上げながら、見て行きたいと思います。

 

まず、疲労する時というのは、肉体労働やスポーツをした時だと思います。

長時間の肉体労働や激しいスポーツをしていると、無酸素運動をしている時間が増えます。

無酸素運動の量が増えると、体内の酸素量が減ってくるので、代謝経路の中のクエン酸回路の働きが悪くなってきます。

クエン酸回路の働きが悪くなれば、エネルギーを作るために分解されるべきピルビン酸が、うまく分解されず溜まってきます。

溜まってきたピルビン酸は、乳酸を産出します。

産出された乳酸が溜まることで、体内が酸性になったり、筋肉の動きが悪くなるので、疲労した状態になるということのようです。

 

ここで、効果あり派と効果なし派の説を、見て行きたいと思います。

効果あり派
疲労した状況で、クエン酸を補給してやると、クエン酸が乳酸を減少させるので、疲労回復できるということです。

効果なし派
効果ありとしている根拠となる実験は、無酸素運動をしたあと、「ブドウ糖」だけ飲んだ時より、「ブドウ糖とクエン酸」を飲んだ場合のほうが、血中の乳酸濃度がより減少していたというものだそうです。

この実験の場合、クエン酸単体を飲んでの実験ではないので、効果があるとはいえないというのが、効果なし派の意見のようです。

この実験とは、http://www.vic-japan.gr.jp/vicJ/no.104/No104.pdfみたいです。
(論文中にはブドウ糖ではなく、グルコースとありますが、グルコースとはブドウ糖のことです。)

クエン酸の作用により、脂肪酸のミトコンドリアへの輸送が阻害され、ピルビン酸や乳酸をアセチルCoAにするPDCというものが活性化するので、乳酸が減少するのではないかという仮説で締めくくられています。

 

ということは、クエン酸によって乳酸は減少するというのは、まだ研究段階であるということですか。

こうしてみると、どちらとも言えない気もしますけど、クエン酸による効果が全くないというわけでもなさそうに思います。

 

ところで、乳酸に関して、今までと全く違う説を見つけました。

乳酸は、疲労の原因物質ではなく、逆に疲労を和らげてくれる物質で、エネルギーが足りない所を補ってくれるものであるという考えです。

この考えは、科学誌Sience 2004年8月20日号に掲載された、この論文によるものだそうです。
「細胞内アシドーシスは運動中の筋肉の興奮性を亢進する(従来の説とは逆に、乳酸蓄積が収縮性の維持を支える) 」

この論文、会員登録しなければ読めませんし、英語で書かれているようなので、英語が読めない私には、内容を確認できませんでした。

 

ですから、信憑性に疑問は残りますが、一応考えてみたいと思います。

肉体労働やスポーツをしていると、エネルギーを作るために、グリコーゲンを必要とします。

体内に蓄えられたグリコーゲンの8割強は、筋肉に蓄えられた筋グリコーゲンです。

 

この筋グリコーゲンは、長時間の肉体労働や激しいスポーツを行うことによって、どんどん消費され、ついには足りなくなってきます。

そのため筋肉の動きが悪くなり、疲労した状態になります。

 

その後、肉体労働やスポーツといった活動をやめると、酸素の供給量が増えるので、クエン酸回路の活動が正常化します。

クエン酸回路の活動が正常化すれば、乳酸をアセチルCoAにして、最終的にエネルギーを産み出すので、疲労回復するということになると思われます。

 

そこで、前述の仮設を当てはめて考えると、クエン酸の作用により、PDCが活性化すると、乳酸をアセチルCoAにするのを促進させることになり、疲労を早く回復させることができるということになるのではないでしょうか。

まあ、これはあくまでも仮設を取り入れたうえ、専門外の素人の私の考えなので、間違っているところもあると思いますが、私の考えたところでは、クエン酸は疲労回復に効くように思います。

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